Pan Am/パンナムの略称で知られるパン・アメリカン航空は、1927年にアメリカで設立され、その後、路線網を世界各地へと拡大。1960年代には初の世界一周路線の運航やビジネスクラスの導入、さらに超大型ジェット旅客機ボーイング747の開発を後押しするなど、世界最大のエアラインとして航空界をリードする存在でした。
1963年、マンハッタンに商業ビルとしては世界一巨大だった本社ビル「パンナムビル」を竣工。1964年のビートルズの初渡米に使われ、機体から降り立つ姿を世界中のメディアが発信、1968年公開の映画『2001年宇宙の旅』で宇宙を飛行する旅客機にもそのロゴが記載されるなど、話題に事欠かない空の旅のアイコンとして、世界を飛び回る飛行機と言えば誰もがパンナムをイメージしました。
航空会社としての終焉を迎えた今も機内グッズや広告は、そのロゴとともに当時の最先端のデザインや文化を反映させた時代の象徴として、多くの人に愛されています。